安静と栄養で回復力を高める

包茎手術の後はメスを入れた傷口が塞がり、これまで通りの生活ができるようになるまで手術法や個人差はありますが、早くても2日程度、長ければ数週間もの時間を要します。
包茎手術は当然人生初の出来事で、悩んでいる時からクリニックに相談して手術を決断するまでの間は非常に大きな重圧を感じているはずです。
従って、心身ともにゆったりできるようにサポートしてもらうのが何よりの薬です。
栄養のバランスの取れた食事、小まめな水分補給のほか、もしも食欲が無ければお粥やうどんなど消化に良いものをはじめ、栄養ドリンクやゼリー飲料などで栄養補給をフォローします。
おしゃべりの時間も難しいことは話さずに、楽しい話やこれからの希望などポジティブな話に終始してリラックスしてもらうことを心がけます。
これらの相乗効果により免疫力や皮膚の回復能力が高まり、包茎手術をした部位の傷口が塞がれば以前のような日常生活を取り戻す日が早まります。

しばらくの間は我慢の日々

包茎手術を受ける目的のひとつが、より質の高い性行為を行えるようになることですが、せっかく勇気を持って踏み出したからこそ、あと少しの我慢が大切です。
焦って自慰や性交を行ってしまうと、まだ完全に塞がっていない傷口が開き、出血するだけではなく細菌に感染すれば深刻な事態にもなりかねません。
包茎手術の方法や担当ドクターの方針によって異なりますが、概ね数日から数週間程度は自慰も性交も行わないことが指導されます。
そこでサポートするべきことは、まずは自らが我慢をするのと同時に相手に性的な刺激を与えないことです。
もしも衝動的に勃起してしまえば、傷口に大きなダメージを受けてしまいます。
そんな事態を避けるためには、安静に行える範囲で他のことに意識を逸らすのもひとつの方法です。
例えばこの機会にマイルドな内容のテレビやオンラインの映画を見たり、カジュアルなゲームで遊ぶなどして楽しく過ごせば、安静にしなければならない期間はあっという間に過ぎていきます。

まとめ

包茎手術の先には新たな自分と出会い、自慰や性交に自信が持てる明るい未来が待っていますが、その前には傷口が完全に塞がるまで安静にしなければならない期間があり、男性にとって人生最大の試練と言えます。
そんな時だからこそいちばんそばにいる人が包茎手術について理解し、寄り添ってサポートされることで身ともに癒され、回復力を高めて日常生活への復帰に多大な貢献を果たします。
我慢の日々を耐え抜けばその先にある、これまで以上に愛し合える日が待っています。